AMT通商・経済安全保障シリーズセミナー  
     
     
 
経済安全保障と競争政策―EUの外国補助金規制
 
9月30日(火) 15:30~16:30 (JST)
 
     
【開催概要】
◆講師:
原 悦子(弁護士、当事務所パートナー)
髙嵜 直子(弁護士、スペシャル・カウンセル)
◆日時:2025年9月30日(火) 15:30~16:30 (JST)
◆会場:Zoomウェビナー
◆受講料:無料(事前申込制)

【お申込み方法】
※締切:2025年9月26日(金) 17:00
本セミナーへの参加をご希望の方は、以下のフォームに必要事項をご入力のうえ、お申し込みください。セミナー開催の前日に、参加に関するご案内をお送りいたします。

※定員超過の場合は、期限より前にお申込みの受付を終了させていただくことがございます。また、ご入力いただいた情報から所属先を確認できない方(メールアドレスがフリーアドレスや携帯電話アドレスの方など)、当事務所が適切ではないと判断するお申込みについては、個別にご連絡することなくご参加をお断りする場合がございますので、あらかじめご了承ください。

経済安全保障と競争政策。かつては別領域と考えられていたこの二つの分野が、近年、制度設計や執行の現場において密接に関係しはじめています。その象徴ともいえるのが、EUで導入された「外国補助金規則(Foreign Subsidies Regulation:FSR)」です。FSRは、第三国(EU域外)が提供する企業への補助金がEU市場内の競争を歪めるリスクに着目し、これまでの競争法や外資規制では捉えきれなかった“国家による経済的影響”を制度的に扱おうとするものです。この規制の背後には、国家の支援を受けた企業との競争にさらされるEU企業をいかに保護するかという、産業政策的な問題意識があります。つまりFSRは、競争法の枠組みに経済安全保障的視点が統合されつつあることを象徴する新たな制度といえるでしょう。FSRの登場は、企業法務にとっても新たな判断軸を突きつけています。

日本の制度に馴染みのないこの規制ですが、日本企業にとっても、欧州における出資・JV設立・大型調達などが対象となる場面が今後増えていくことが見込まれます。M&A、JV設立、サプライチェーン再構築、研究開発支援などに関し、従来の「競争上のリスク」とは別の角度から、補助金の出所や国家関与という観点での法務的な対応が必要となります。

本セミナーでは、こうしたFSRの制度設計と実際の運用状況を概観するとともに、なぜこの制度が登場したのか、企業活動のどこで“見落とされがちなリスク”が生まれるのか、といった視点から、制度の構造と実務リスクを解説します。

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アンダーソン・毛利・友常 法律事務所 外国法共同事業 セミナー事務局
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